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6.5 入力通りの出力を行うパッケージ

この冊子の第2章でverbatim環境について 説明しましたが,この節ではverbatimパッケージに ついて説明します. verbatimパッケージは,LATEX本来の verbatim環境における制限を取り除き, verbatim環境を基に拡張,再定義したものです. 特別目を見張るようなことではないのですが, verbatimパッケージでは新たな機能が加えられていますので, それについてここで説明しておきます.

verbatimパッケージを読み込むと,


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}verbatiminput}\verb*\vert{\vert\emph{filename}\verb*\vert}\vert
\end{command}

コマンドが使用できます. このコマンドは,ちょうどverbatim環境中に filenameのファイル内容をそのまま書いたように, 作成している文書中に別の文書を挿入して出力することができます.

verbatimパッケージは,一連の`tools'の一部として 配布されていますので,たいていのシステムには インストール済みだと思います. このパッケージについての詳細は, 参考文献[9]を読んで下さい.


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Hiroyuki Ohsaki (oosaki@ics.es.osaka-u.ac.jp)