ラジオボタン・チェックボタン

ラジオボタン・チェックボタンは，プログラムで決められた設定値をオン，オフあるいは選択するためのウィジェットです．

■ ラジオボタン

あるグループから一つを選択するためのウィジェットです．

書式：　$child = $parent->Radiobutton(?options?)

主なオプション

オプション	説明	オプション値の例
-text => textstring	ボタンにつける文字列を指定する．	"答え１", "答え２"
-variable => \$variable	ボタングループに共通する変数へのリファレンス	\$group1
-value => value	ボタンを選択した時，-variableの変数にセットされる値	"ans1", "ans2", 1, 2
-command => @command	ボタンを選択したとき，実行されるコールバックルーチンを指定する．無名配列，または，無名サブルーチンで指定する．	[ \&Print_msg, $msg ]，sub{ Print_msg($msg);}
-selectColor => color	ボタン選択時の色	'red', '#ff0000'
-indicatoron => boolean	ボタンのインジケーターをつける（デフォルトオン）	'yes', 'no'

メソッド：

$rad_but -> select ・・・ボタンを選択状態にする．
$rad_but -> deselect ・・・ボタンを選択解除する．
$rad_but -> flash ・・・ボタンを点滅させる．
$rad_but -> invoke ・・・-command以下を実行する．

補足：

他のオプションとして，anchor, foreground, padxなどＴｋの一般オプションを指定できます．
-variableで指定する変数はグループごとに共通にしましょう．２つのグループを作りたい場合は別の変数を用意すること．
ウィジェットを作った後，selectメソッドで初期選択値を設定できます．

サンプル：　３択クイズ

#!/usr/bin/perl -w
use Tk;

$mw = MainWindow->new();

$mw->Label(-text=>"Ｑ：鎌倉幕府が設立されたのは？",
                -font=>$font)
        ->pack();

for $i (qw/1024 1192 1582/) {
  $mw->Radiobutton(-text=>"$i 年",
                 -variable=> \$ans,
                -value => $i,
                -command=> \&Check_answer )
        -> pack(-fill=>'x');
}

$mw->Label(-textvariable=>\$msg)
        ->pack(-fill=>'x');

MainLoop;

sub Check_answer {
        if ($ans == 1192) {
                $msg = "正解です！！";
        } else {
                $msg = "ハズレ！！";
        }
}

#---
#radiobutton.pl

■ チェックボタン

ある一つの値をオン・オフするためのウィジェットです．

書式：　$child = $parent->Checkbutton(?options?)

主なオプション

オプション	説明	オプション値の例
-text => textstring	ボタンにつける文字列を指定する．	"答え１", "答え２"
-onvalue => value	ボタンを選択したときの値	"ON", 1
-offvalue => value	ボタンを選択解除した時の値	"OFF", 0
-variable => \$variable	ボタンの選択値がセットされる変数へのリファレンス．デフォルトは\$child->{'Value'}	\$var
-command => @command	ボタンを選択したとき，実行されるコールバックルーチンを指定する．無名配列，または，無名サブルーチンで指定する．	[ \&Print_msg, $msg ]，sub{ Print_msg($msg);}
-selectColor => color	ボタン選択時の色	'red', '#ff0000'
-indicatoron => boolean	ボタンのインジケーターをつける（デフォルトオン）	'yes', 'no'

メソッド：

$chk_but -> select ・・・ボタンを選択状態にする．
$chk_but -> deselect ・・・ボタンを選択解除する．
$chk_but -> flash ・・・ボタンを点滅させる．
$chk_but -> invoke ・・・-command以下を実行する．

補足：

他のオプションとして，anchor, foreground, padxなどＴｋの一般オプションを指定できます．
ウィジェットを作った後，selectメソッドで初期選択値を設定できます．初期値を選択しない場合は変数は未定義になります．

サンプル：　モードオン・オフ

#!/usr/bin/perl -w
use Tk;

$mw = MainWindow->new();
$mw->Button(-text=>"ここをクリック",
            -command=>\&Click_button)
        ->pack(-fill=>'x');

$chk_but= $mw->Checkbutton(-text=>"モードをオンにする",
                -onvalue => "ON",
                -offvalue => "OFF",
                -variable=> \$mode)
        -> pack(-fill=>'x');


$mw->Label(-textvariable=>\$msg)
        ->pack(-fill=>'x');

$chk_but->deselect;
&Click_button;

MainLoop;

sub Click_button {
        $msg = "モードは$modeです";
}

#---
#checkbutton.pl