表計算ソフトは、表形式のデータの管理や計算、分析を行うための アプリケーションプログラムである。 表計算ソフトは、住所録、家計簿、レポートの図表の作成などに便利である。 その他、データを一部修正したことによる再計算、 データの並べ替え、 統計分析、 グラフ作成などが簡単に行える。
表計算ソフト(Excel)の基本
Excel は表計算ソフトの一つである。Windows 上で動くソフトウェアであるので、 Windows が起動していない場合は、まず、Windows(VMware)を起動すること。
「スタート」-「プログラム」-「Microsoft Excel」で ファイルの新規作成が可能となる
Excelメニューバーの「ファイル」-「終了」
表計算で扱う個々のデータや数式を入力する場所のことをセル (cell) という。計算や統計処理、グラフ作成の際の最小単位となる。
表計算ソフトでは、最低このセルを二次元、すなわち表の形式に配置している。 Excelでは、行×列の二次元配置に加えて、シートとして複数シートを扱うことで、 三次元配置での計算が可能である。(ただし、三次元での計算を使いこなすのは、 簡単ではない。)また、Excelでは、シートの集合をブックと呼んでいる。
入力方法や Excel での設定によっては、上記の原則ではない入力でも 「数値」扱いになることがある。これは、Excelの勝手なおせっかいで データ形式を変換されてしまった結果である。
なお、例外的な入力方法として、152というデータを「数値」 としてではなく「文字列」として入力したいときには、'152 のように、数字の前に '(アポストロフィー)をつける。
セルに入力されているデータと、そのセルで表示されている「見かけ上の文字列」 は、必ずしも同一ではない。この点はしっかり理解しておくこと。
セルの入力内容を直接知りたいときは、「数式バー」の方を見ればよい。
セルを指示して数式を使うためには、どこのセルが対象であるのか示す必要がある。 Excelでは、行と列にそれぞれ番号がついており、列記号(アルファベット)と行番 号(数字)を組合わせて、一シート上の特定のセルを指す。
例: A5, C3, AD37 (列記号Z以降は、AA, AB, AC, ..と続く)
さらに、三次元で指す(別のシートのセルを指す)必要があるときは、 Sheet2!B8のように、セルアドレスの前に シート名! を加える。
合計(SUM)や平均(AVERAGE)などの関数では、範囲を示して、 その中のセル全部を使った計算ができる。範囲を指示するときには、 開始アドレス..終了アドレス という形式で示す。
例: AVERAGE(A2..A7), SUM(B3..D7), MAX(C2..F2)
B3..D7 のように対角線上に指定すれば、長方形の範囲をカバーする。
セルに入力したデータは、数値、文字列、数式のいずれであっても、 他のセルに複写や移動ができる。(コピー & 貼り付け、切り取り & 貼り付け)
数式を他のセルに複写・移動する際には、数式に書かれたセルアドレス の表現方法によって、複写先のセルにできる数式がかわる。
セルアドレスの指定には二種類ある。
列は相対指定、行は絶対指定、などのように組合わせて指定することもできる。 例: $A5, D$3
範囲指定でも、相対指定、絶対指定の考え方が適用される。 例: $A$3..$A$8, $B$7..B15
Excelメニューバーから「ファイル」-「上書き保存」で、保存する。 まだファイル名をつけていない新しいファイルの場合は、 「名前を付けて保存」と同じ手順になる。
メニューバーの「ヘルプ」-「ポップヒント」で、 Excelのウィンドウ内のツールバーやボタンに関するヒントを表示できる。
練習
(練習1) 以下の表を B3〜 F6 のセルに入力してみよ。 右の欄に続けて入力したいときは、TABキーを、 次の行に入力したいときは、Enterキーを入力する。 B C D E F G +------+------+------+------+------+------+ 3: | | 国語 | 算数 | 理科 | 合計 | 平均 | +------+------+------+------+------+------+ 4: | 太郎 | 60 | 80 | 70 | | | +------+------+------+------+------+------+ 5: | 二郎 | 70 | 85 | 65 | | | +------+------+------+------+------+------+ 6: | 花子 | 80 | 90 | 60 | | | +------+------+------+------+------+------+ (練習2) F4セルに合計を求める式を入力せよ。 =C4+D4+E4 または =SUM(C4..E4) (練習3) F4セルの内容(式)をF5,F6セルにコピーせよ。 (練習4) G列(G4..G6)に平均を求めよ。 平均を求める関数AVERAGE()を用いよ。 (練習5) 7行目に各科目毎の平均を求めよ。 C7に国語の平均を求め、その式をD7..F7にコピーすれば良い。 (練習6) 理科の点数に5点ずつ加点したい。どうすれば良いか。 (ヒント: 絶対参照を用いる。 加点すべき点数を H4 セルに保持するものとする。)
グラフの作成
Excelは、表中のデータを簡単な操作でグラフ化する機能を持っている。 以下、具体的な例(上記の練習問題)に基づいて、グラフを作成してみる。
(練習7) 3D-縦棒グラフ以外のグラフを描いてみよ。 (練習8) 得られたグラフおよび表をWordの文書に張り付けてみよ。 (ヒント: コピーアンドペースト)
CSV(表の標準的な保存形式)ファイルの読み込み
「データ」→「外部データの取り込み(D)」→「データの取り込み(D)」 ボタンをクリック。 『データファイルの選択』パネルが表示されるので そこで、CSV形式のファイルを選択する。その後、ファイルの形式に従っ て区切り記号などを指示する。
図をEPS形式に変換する方法
ExcelではEPS形式で保存できないので、Paint Shop Pro 7を用いて EPS形式に変換する。
表計算ソフト(Excel)を用いて表を作成せよ。表の内容はインターネット から情報を収集せよ。 どのようなデータであるかを説明し、 どこからの引用(WEBのURL等)か を明記すること。 レポートタイトル、名前、ログイン名を忘れずに書くこと。 (名前とログイン名は右上に!) A4用紙1ページに説明と表が収まるよう に全体の体裁を整えよ。 印刷は白黒なので、見やすさに気をつけること。
印刷して次々回の授業で提出せよ。ファイル名は任意だが、ファイルは 保存しておくこと。
この文書はLaTeX2HTML 翻訳プログラム Version 99.2beta6 (1.42)
Copyright © 1993, 1994, 1995, 1996,
Nikos Drakos,
Computer Based Learning Unit, University of Leeds,
Copyright © 1997, 1998, 1999,
Ross Moore,
Mathematics Department, Macquarie University, Sydney.
を日本語化したもの( 99.2beta6 + JA patch 4.0 (1.42) 版)
Copyright © 1998, 1999, 2000 Kenshi Muto, Debian Project.
に、さらにWin32用パッチ(99.2beta6 + JA patch 4.0 + Win32 patch 1.32 (1.42) 版)
Copyright © 2000, ABE, Osamu, Hokkaido University of Education
を用いて生成されました。
コマンド行は以下の通りでした。:
latex2html -split 3 -local_icons memo-10.
翻訳は masa-n によって 平成16年7月5日 に実行されました。