next up previous
: 7.4 ページレイアウト : 7. LATEXのカスタマイズ : 7.2 フォントの種類とそのサイズ


7.3 スペース


7.3.1 行間隔

文書中で行間を広げたい場合,文書のプリアンブルで 以下のコマンドに値を設定することで行間を 変更することができます.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}linespread}\verb*\vert{\vert\emph{factor}\verb*\vert}\vert
\end{command}

``ワンハーフ''スペースに したい時には\linespread{1.3} を, ``ダブル''スペースで文書を 書く際には\linespread{1.6} を指定します. 通常,行間は広がっておらず既定値は1となっています.


7.3.2 段落のレイアウト

LATEXには,段落のレイアウトを変更する 二つのパラメータが存在します. 作成している文書のプリアンブルで以下のように定義すると, 段落のレイアウトを変更することができます.

\setlength{\parindent}{0pt}
\setlength{\parskip}{1ex plus 0.5ex minus 0.2ex}

この二つのコマンドは,段落最初のインデント量を零にして, 二つの段落間のスペースを増やします. 大陸ヨーロッパでは,このように段落間を空け, インデントしないレイアウト形式がよく使われます. ところが,このレイアウトは目次にも影響を及ぼすことに 注意して下さい. 上述のように指定すると,目次に現れる各行はこれまで以上に もっと行間のスペースが空いてしまいます. これを避けるためには,上述のコマンドを 文書のプリアンブルから\tablefocontentsの後に 移動させるか,使用を見送るかすることになるでしょう. それというのも,本格的なほとんどの書籍では, 段落最初の行はインデントされており, 段落間に余分なスペースが取られることはないからです.

インデントしないようにした段落でインデントを 行いたいときには,次のコマンドを 段落の最初で使用します7.1


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}indent}
\end{command}

明らかにこれは,\parindentが零以外の値である ときにしか意味をなしません.

インデントされない段落を作成するには, 段落の最初で次のコマンドを使用します.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}noindent}
\end{command}

これは,節などのコマンドを用いずに, 直接本文を書き始める際に使用できます.


7.3.3 水平方向のスペース

LATEXは,単語間や文と文との間のスペースの大きさを 自動的に決定します. 水平方向のスペースを増やすには,次のコマンドを使用します.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}hspace}\verb*\vert{\vert\emph{length}\verb*\vert}\vert
\end{command}

たとえ行頭や行末に現れてもこのスペースを 有効にしたい場合には,\hspaceコマンドの 代わりに\hspace*コマンドを使用します7.2lengthには,単位の付いた長さを指定します. 主な長さの単位を表7.5に示しておきます.


\begin{example}
This\hspace{1.5cm}is a space
of 1.5 cm.
\end{example}


表: TEXでの単位

\begin{lined}{9.5cm}
\begin{tabular}{@{}ll@{}}
\texttt{mm}& ミリメートル $\app...
...鵐箸諒源\lq x'の高さ
\quad \demowidth{1ex}
\end{tabular}\par\bigskip \end{lined}


次のコマンドは,特別に伸び縮みするスペースを生成します.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}stretch}\verb*\vert{\vert\emph{n}\verb*\vert}\vert
\end{command}

このコマンドを使用すると,その行で取れるだけのスペースを 生成します. 二つの\hspace{\stretch{n}}コマンドが 同じ行に現れた場合,引数nに指定された数値に応じた スペースが取られます.


\begin{example}
x\hspace{\stretch{1}}
x\hspace{\stretch{3}}x
\end{example}

7.3.4 垂直方向のスペース

段落,節,小節などの間のスペースは,LATEXが自動的に 決定します. 必要があれば,段落間の垂直方向のスペースを 次のコマンドで余分に空けることができます.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}vspace}\verb*\vert{\vert\emph{length}\verb*\vert}\vert
\end{command}

このコマンドは,通常二つの空行の間で使用します. もしページの最初もしくは最後でもこのスペースを 取りたい場合には,\vspaceコマンドの代わりに アスタリスク付きの\vspace*コマンドを使用して下さい.

ページの一番下の端に文章を出力したり,ページの中央に 出力したりするために\pagebreakコマンドと 一緒に\stretchコマンドを使用します.

  文章が\ldots

  \vspace{\stretch{1}}
  この文章は,ページの一番下に出力されます.\pagebreak

一つの段落中の行間やtable環境の各行の 間隔を余分に空けたい場合には,次のコマンドを使用します.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}\symbol{'134}}\verb*\vert[\vert\emph{length}\verb*\vert]\vert
\end{command}


next up previous
: 7.4 ページレイアウト : 7. LATEXのカスタマイズ : 7.2 フォントの種類とそのサイズ
Hiroyuki Ohsaki (oosaki@ics.es.osaka-u.ac.jp)