: 4.5 英語以外の言語のサポート
: 4. テキストの組版
: 4.3 定義済みの文字列
引用符に,
タイプライターにあるような"
記号は
使用しないで下さい.
通常の出版物では,引用の開始と終了を表す
特別な記号があります.
LATEXでは,開き引用符には二つの`
を,
閉じ引用符には二つの'
を使用します.
LATEXは,四種類のダッシュを
使い分けることができます.
連続するダッシュの数によって,
三種類のダッシュを出力することができます.
四つ目の記号は実際にはダッシュではなく,
数式におけるマイナス記号です.
これらのダッシュの名前は,
`-' ハイフン,`-' エンダッシュ,
`--' エムダッシュ,
`' マイナス記号です.
4.4.3 チルダ()
ウェブのアドレスでよく使用される文字にチルダがあります.
LATEXでチルダを出力するために\~
コマンドを
使用すると,実はこのようになり(~)求める出力とは
異なっているのがわかります.
代わりに以下のようにするとよいでしょう.
タイプライターでは,コンマもピリオドも
他の文字と同じ幅を持っていますが,
印刷物においては他の文字よりも幅が狭く,
また直前の文字との間隔も狭くなっています.
つまり,省略記号のつもりでピリオドを三つ並べても
その間隔が正しくないため,
正しい`省略記号'を
出力することはできません.
そのめに,LATEXでは以下に示すような
省略記号のドットを出力する特別なコマンドがあります.
次に示すように文字の並びによっては,
文字を順番に並べて出力するのではなく,
文字と文字を組み合わせた特別な記号を実際に使って
組版されることがあります.
ff fi fl ffi ... ではなく
ff fi fl ffi...
いわゆるこれらの合字は,
該当する二つの文字の間に\mbox{}
を
挿入することによって避けることができます.
これは,二つの単語から成っている単語の場合に
必要となることがあります.
LATEXは,多くの言語における
アクセント記号と
特殊文字をサポートしています.
表4.1は,全てのアクセント記号を
文字oに付けたものを示しています.
他の文字でも同様にアクセント記号が付けられます.
ただしiやjの上にアクセント記号を付ける場合には,
頭の部分にある点を取り除く必要があります.
点のないiやjを生成するには,
それぞれ\i
,\j
と入力します.
表 4.1:
アクセント記号と特殊文字
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: 4.3 定義済みの文字列
Hiroyuki Ohsaki (oosaki@ics.es.osaka-u.ac.jp)