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6.3 索引

多くの本で索引は,とても役に立つものです. LATEXとmakeindex6.6プログラムを使用すると, 索引を非常に簡単に作成することができます6.7. ここでは,基本的な索引作成コマンドについてのみ説明します. 詳細については,The LATEX コンパニオン [3]を参照して下さい.

LATEXで索引を作成するには,以下のコマンドを用いて, makeidxパッケージをプリアンブルで 読み込まなければなりません.


\begin{command}
\verb*\vert\usepackage{makeidx}\vert
\end{command}

そして,次のコマンド


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}makeindex}
\end{command}

を入力ファイルのプリアンブルに書くことによって, 実際に索引を作成するコマンドが有効になります.

索引は,次のコマンドで作成し,


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}index}\verb*\vert{\vert\emph{key}\verb*\vert}\vert
\end{command}

keyが索引の見出しになります. 索引に出力したい用語が文章中に現れるところで このコマンドを入力します. 表6.2は,引数keyの書き方を いくつかの例と共に示しています.


表 6.2: 索引の指定例
  索引の見出し 注釈  
 \index{hello} hello, 1 簡単な指定方法  
 \index{hello!Peter} Peter, 3 `hello'の副索引  
 \index{Sam@\textsl{Sam}} Sam, 2 索引フォントの変更  
 \index{Lin@\textbf{Lin}} Lin, 7 同上  
 \index{Jenny|textbf} Jenny, 3 ページ番号フォントの変更  
 \index{Joe|textit} Joe, 5 同上  

入力ファイルをLATEXで処理すると, それぞれの\indexコマンドは, その出現ページと共に適切な索引見出しを作成し, それを特別なファイルに書き出します. ファイル名は,LATEXが処理する入力ファイルと 同じ名前を持ち,拡張子は.idxとなります. そして,この.idxファイルをmakeindexで 処理します.


\begin{command}
\texttt{makeindex} \emph{filename}
\end{command}

makeindexは,filenameと同じ名前を持つ 拡張子.idxファイルをソートして, 拡張子が.indの索引ファイルを作成します. 再びLATEXで入力ファイルを処理すると, 次のコマンドが書かれた場所に,ソートした索引ファイルを 読み込んで索引を出力します.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}printindex}
\end{command}

LATEX2eで導入されたshowidxパッケージを用いると, 入力したindexコマンドの引数を全て 文書の左マージンに出力します. これは,文書の校正や索引の確認を行うのにとても便利です.


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Hiroyuki Ohsaki (oosaki@ics.es.osaka-u.ac.jp)