入力ファイル中の空行は, 段落の区切りを表します. 空行は,いくつ連続していても 一つの空行と見なして処理が行われます. 以下に示す例題を見て下さい. 左側に示されているのが入力ファイルのテキスト, 右側がLATEXによって組版された出力結果です.
$ & % # _ { } ~ ^ \
3.3
次の例を見てわかるように,これらの記号を
文書中に出力するには記号の前に
バックスラッシュ(\
)を付けなければなりません.
また数学記号やアクセント記号など,その他の記号も数多く
出力することができます.
バックスラッシュ記号自身は,
バックスラッシュを記号の前に付けても出力されません.
この記号(\\
)は,改行を行うコマンドとして
使用されているからです3.4.
\
で始まり,
アルファベットだけから成る
文字列です3.5.
各コマンド名は,スペース,数字もしくは
アルファベット以外の文字によって区切られます.
LATEXは,コマンドのあとのホワイトスペース
は無視するので,
このスペースを出力したい場合には,
コマンド名の後に{}
とスペース,
もしくはスペースコマンド(\
)を置く必要があります.
{}
は,LATEXがコマンド名のあとの
全てのスペースを無視するのを防ぎます.
コマンド名の後に,
ブレース(中括弧:
{ }
)に括られた引数が必要なコマンドもあります.
コマンド名に続いて
ブラケット(角括弧:
[ ]
)内に書かれる
オプション引数をもつコマンド
もあります.
%
があると,
LATEXはそこから行末までの文字,
改行文字そして次の行頭のすべてのホワイトスペースを無視します.
これは,組版された最終出力には現れないコメントを入力ファイ ル中に書くために使われます.
%
は,ホワイトスペースや
改行が許されない長い入力行を分割するためにも使われます.
長いコメントを書きたいときには, verbatimパッケージを読み込むことによって comment環境を使用することができます.