next up previous
: 3.6 LATEXで扱うファイル : 3. はじめの一歩 : 3.4 入力ファイルの構造


3.5 文書のレイアウト


3.5.1 文書クラス

入力ファイルを処理するとき, LATEXは執筆者が作成しようとしている文書の形式を まず最初に知らなければなりません. これは,\documentclassコマンドで記述されます.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}documentclass}\verb*\vert[\vert\emph{options}\verb*\vert]{\vert\emph{class}\verb*\vert}\vert
\end{command}
ここでclassは, 作成する文書の形式(クラス)を指定する引数です. 表3.1は, ここで説明した文書クラスを示しています. LATEX2eは,手紙やスライドなどの文書形式を作成するための 別のクラスも用意しています. optionは, 文書クラスで設定されている標準値を変更するための オプション引数であり, コンマで区切って並べます. 標準的な文書クラスにおける一般的なオプション引数を 表3.2に示します.


表 3.1: 文書クラス
\begin{table}\index{ぶんしょクラス@文書クラス}
\index{ぶんしょクラス@文書クラス...
...の使用を考える人もいるかもしれません.
\end{description} \end{lined}\end{table}



表 3.2: クラスオプション
\begin{table}\begin{lined}{12cm}
\begin{flushleft}
\begin{description}
\item[...
...ジから章が始まります.
\end{description} \end{flushleft} \end{lined}\end{table}


例:入力ファイルが次のように書かれているとします.

\documentclass[11pt,twoside,a4paper]{article}
これは,基本の文字サイズ11ポイントA4用紙両面印刷用に適したレイアウトを行った aritcleクラスの文書を組版することを LATEXに指示しています.


3.5.2 パッケージ

文書を書いていくと, あらかじめ定義されているLATEXの機能だけでは うまく組版できないことがいろいろと出てきます. 文書中に図や色付き文字, 別のファイルを取り込みたい場合などには, LATEXの機能を拡張する必要があります. そのような機能強化をするために読み込む定義ファイルを パッケージと呼びます. パッケージは,以下のコマンドを用いて読み込みます.


\begin{command}
\texttt{\symbol{'134}usepackage}\verb*\vert[\vert\emph{options}\verb*\vert]{\vert\emph{package}\verb*\vert}\vert
\end{command}
ここで,packageはパッケージの名前, optionsはパッケージ特有の機能を引き出すための オプション引数です. LATEX2eの基本システムに含まれているパッケージもあります (表3.3参照)が,たいていのものは, LATEXの基本システムとは別に配布されています. 使用しているコンピュータ上で利用できる パッケージについての詳しい情報は,ローカルガイド [4]をご覧下さい. LATEXのパッケージに関しては, The LATEX コンパニオン [3]が主要な参考文献です. この本には,数百のパッケージについての説明が LATEX2eをどのように拡張するかの情報とともになされています.


表 3.3: LATEXの基本システムに含まれるパッケージ
\begin{table}
% latex2html id marker 761
\begin{lined}{11cm}
\begin{descriptio...
...砲弔い討蓮ぼtexttt{inputenc.dtx}サイセネ。・
\end{description} \end{lined}\end{table}



next up previous
: 3.6 LATEX、ヌーキ、ヲ・ユ・。・、・/A> : 3. はじめの一歩 : 3.4 入力ファイルの構造
Hiroyuki Ohsaki (oosaki@ics.es.osaka-u.ac.jp)