: 3.7 大規模な文書の作成
: 3. はじめの一歩
: 3.5 文書のレイアウト
LATEXを使うときには,
様々な拡張子を持つけれども
さっぱり意味のわからないファイルに混乱することでしょう.
以下のリストは,TEXを使用する際に目にする
様々なファイル形式について
説明したものです.
この表は,すべての拡張子について書かれてはいません.
もし必要だと思うものがあれば,ご連絡下さい.
- .tex
- LATEXやTEXの入力ファイル.
latexプログラムでタイプセットを行います.
- .sty
- LATEXのマクロパッケージ.
LATEX文書中で\UsePackageコマンドによって
読み込まれるファイル.
- .dtx
- ドキュメント化されたTEXファイル.
LATEXスタイルファイルの主な配布形式.
.dtxファイルをタイプセットすることにより,
.dtxファイルに書かれているLATEXパッケージの
マクロコードの説明書が得られます.
- .ins
- 対応した.dtxファイルに含まれるファイルを
作成するためのファイル.
ネットワークでLATEXパッケージを入手する際には,
.dtxファイルと一緒に.insファイルも入手して下さい.
.dtxファイルを処理するために.insファイルを
LATEXで処理します.
- .cls
- 文書の形式を定義するクラスファイル.
\documentclassコマンドで読み込まれます.
以下のファイルは,入力ファイルをLATEXで処理する際に作成
されます.
- .dvi
- デバイスに依存しないファイル.
LATEXでタイプセットを行った際に出力されるファイル.
プレビューアで内容を確認したり,dvipsなどの
プログラムで印刷を行います.
- .log
- 直前のタイプセット時に出力された
詳細情報が書かれたログファイル.
- .toc
- 章,節などの見出しを書き出したファイル.
次にタイプセットを行う際に読み込まれ,
目次を作成するために使われます.
- .lof
- .tocと同様ですが,
図の一覧を作成するためのファイル.
- .lot
- .tocと同様ですが,
表の一覧を作成するためのファイル.
- .aux
- 一度タイプセットを行った際の情報を
次のタイプセットで利用するために作成されるファイル.
また,.auxファイルには相互参照に関する情報も
書かれています.
- .idx
- 索引が必要な文書では,
LATEXがこのファイルに索引語を書き出します.
makeindexプログラムで処理されるファイル.
索引に関する詳細については,
ページの6.3節を
参照して下さい.
- .ind
- .idxファイルをmakeindexプログラムで
処理したファイル.
次のタイプセットで文書中に読み込まれ索引を出力します.
- .ilg
- makeindexプログラム実行時のログファイル.
LATEXでは,あらかじめ定義されている
ヘッダ・フッタの組み合わせで
三種類のページスタイルが設定できます.
以下のコマンドのstyleパラメータで,
どのスタイルを使用するか指定します.
使用できるページスタイルを表3.4に示します.
表 3.4:
LATEXで使用できるページスタイル
|
次のコマンドで,このコマンドが現れたページのスタイルを
変更することができます.
新たにヘッダ・フッタを定義したい場合には,
The LATEX コンパニオン [3]もしくはページの6.4節を
参照して下さい.
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: 3. はじめの一歩
: 3.5 文書のレイアウト
Hiroyuki Ohsaki (oosaki@ics.es.osaka-u.ac.jp)