情報活用基礎(2001/09/03)


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今日の授業内容


LaTeXを使ってみよう

今日の授業では、組版 (くみはん) システムである LaTeX を紹介します。前回までに学んだ、HTML と結構似ている部分があります。つまり,普通のワープロのように見た目どおりを編集するのではなく,決まった形の命令(HTMLではタグ)を使って,構造を指定ながら文書を作成するのです.HTML とは異なり、LaTeX では最終的に印刷するための文書を作成します。LaTeX を使えば、びっくりするほど美しい文書を作ることができます。みなさんがレポートや卒業論文を作成するときにも,大いに役立つことでしょう.今回の講義資料は,第2教室の大崎先生の教材(7月9日分)からの抜粋です.

LaTeXとは何か

LaTeX は、組版の品質が高く、科学・数学分野の文書を作成するのに非常に適した組版システムです。またこれ以外にも LaTeX には、手紙から一冊の本までというあらゆる文書を作成するのにも適しています。LaTeX は、組版エンジン(組版機構)として、TeX を使用しています…… (「LaTeX2e への道」より)。
LaTeX は非常に歴史が古く、さまざまな解説書がインターネット上で公開されています。その中でも、T. Oetiker (M. Nomura 訳) 「A (Not So) Short Introduction to LaTeX2e (邦題: LaTeX2e への道)」が非常に良くまとまっているので、この文書をもとに説明します。

LaTeX がどういうものかについては、「3.1 はじめに」および「3.2 基本的事項」を参照してください。


LaTeXの原理

ホームページを作成するときには,HTMLファイル(.html)をテキストエディタで書きました.HTMLファイルは,Netscapeなどのブラウザによって命令が解釈され,ホームページとして閲覧できました.
LaTeXもよく似ています.LaTeXでは,はじめにTeXファイル(.tex)をテキストエディタで書きます.次に,このTeXファイルをLaTeXというソフトウェアを使ってコンパイルします.このコンパイルという作業で,TeXファイルにある命令が解釈されて,組版された文書DVIファイル(.dvi)が出来上がります.それをプレビューアで確認し,印刷します.
ワープロでは,文書編集に専用のソフトが必要でしたが,TeXでは普通のテキストファイルで編集できます.また,目次管理や,分割編集なども簡単にできるので,大規模な文書作成にも適しています.ただし,HTMLのタグの時と同様,使いこなすには多くのTeXコマンドを知らなければいけません.

実際に使ってみる (その 1)

それでは実際に LaTeX を使って文書を作成してみましょう。サイバーメディアセンターの教育用計算機システムでは、LaTeX Launcher という便利なプログラムがあるため、とても簡単に LaTeX を使うことができます。
LaTeX のサンプルファイルとして、sample1.tex を用意しました。このファイルを、 sample1.tex という名前で適当なディレクトリに保存してください。
TeXファイルの編集には,gEditを使ってファイルを開くか,または,LaTeX Launcherから「ソースの編集」ボタンを押してください.
LaTeX では、まず、ソースファイル (拡張子が .tex) から DVI ファイル (拡張子が.ps) を作成します。その後、DVI ファイルを画面で確認、もしくは DVI ファイルを紙に印刷します。
実際の手順は以下のようになります。
  1. ファイルマネージャの起動 (左上の「ホームディレクトリ」というア イコンをダブルクリック)
  2. LaTeX Launcher を起動 (ファイルマネージャから、sample1.tex をダ ブルクリック)
  3. LaTeX によるコンパイル (「LaTeX を実行する」をクリック)
  4. 作成された文書の表示 (「出力の表示 (.dvi File)」をクリック)
より詳しい使い方については、LaTeX Launcher のヘルプを参照してください。

LaTeXの魅力(余力のある人向け)

LaTeXならではの優れた機能について紹介しておきます.

LaTeX を使いこなすには

インターネット上には、LaTeX に関するさまざまな情報が公開されています。もっと LaTeX を使ってみたい、自分のコンピュータでも LaTeX を使いたい、という人のために、いくつかポインタを紹介しておきます。

この他に、LaTeX に関する文書をいくつか PDF ファイルとして用意しておきました。すべて英語ですが、興味のある人はぜひ眺めてみてください (PDF ファイルを読むには、いったん保存して、ファイルマネージャからダブルクリックします)。


プレゼンテーション(第3回)

プレゼンテーションの第3回目です。

課題:情報倫理[詳細]

Topic 1: グループ5-11 プレゼンテーションHTML版を見る

Topic 2: グループ5-9 プレゼンテーションHTML版を見る

Topic 3: グループ5-12 プレゼンテーションHTML版を見る

Topic 4: グループ5-10 プレゼンテーションHTML版を見る

聴講者は各プレゼンに対しアンケートを書いてください.また、簡単な感想、わからなかったところ等をメモしておくこと。宿題に関係する。


今日の宿題

1.今日の4グループのプレゼンテーションを相互評価せよ。

4つのグループについて数行ずつで良い。以下の宛先にメールすること(中村宛てではない!!)。

情報活用基礎第5教室メーリングリスト: katsuyou-hus5@ecs.cmc.osaka-u.ac.jp

2.ホームページコンテスト

リンク: 

3. LaTeXを用いて以下のレポートを作成せよ.

課題
自分がパソコンやインターネットをどのように生活に役立てているのか?あるいは,役立つと思うか?その利点や弊害なども考慮しながら,A4に1〜2枚程度にまとめなさい.ただし,
中村:
ie-014nm@ecs.cmc.osaka-u.ac.jp

締め切りは9月8日(土)18:00まで.期限厳守のこと.


Copyright to Masahide Nakamura, Cybermedia Center, Osaka University
masa-n@cmc.osaka-u.ac.jp
http://webserver/~masa-n/
(Last Updated on )